2021/07/28
歯の裏側にブラケットやワイヤーなどの矯正装置を装着する「舌側矯正(裏側矯正)」ですが、矯正装置が表側からほとんど見えないため、目立ちにくい矯正治療として人気があります。
しかし、目立ちにくいというメリットがフォーカスされがちですが、舌側矯正(裏側矯正)治療をする上で注意してほしいことがあります。
舌側矯正(裏側矯正)で大事なことは「しっかりとホームケアを行う」ということです。舌側矯正(裏側矯正)は歯の裏側に装置がついているために、ご自身の目で見ることが困難です。そのため、歯磨きがしにくく汚れがたまりがちになります。
特にむし歯のリスク(カリエスリスク)が高い人は、普段から汚れや歯垢(プラーク)を溜めないことや、糖分を頻繁に摂取しないことが大切です。
むし歯ができてしまい、治療が必要になると、矯正治療を中断する原因になりますので注意してください。また、むし歯の他に歯周病のリスクが高い人もプラークは禁物です。歯周病になってしまうと、歯ぐきが腫れて出血しやすくなり、矯正治療が長引く原因になります。なお、歯周病が重度になると、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け、歯がグラグラし始め、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。
せっかく綺麗に並べた歯がそんなことになってしまったら悲しいですよね。むし歯や歯周病の予防として、しっかりと正しい歯磨きをしましょう!
2021/07/21
最近では、目立ちにくい矯正治療が主流になってきたことで、成人になってから矯正治療を始める方が多くなってきました。目立ちにくい矯正装置として特に人気の2つが、「透明なマウスピース型カスタムメイド矯正装置」と、「歯の裏側にワイヤー器具を装着する舌側矯正(裏側矯正)装置」です。
目立ちにくい矯正治療を考えているけれど、どちらにしたらいいか迷っている方に2つの特徴を簡単にお話します。
まず、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を使った矯正治療ですが、こちらは透明なマウスピースを患者さん自身で装着し、1日に22時間以上装着することで、歯が矯正力を受けて動いていきます。大きな特徴のひとつは、矯正装置が取り外せることです。そのため、普段どおりに食事や歯磨きができます。また、装置が歯面に密着しているため、他の装置に比べて違和感が少ないという特徴があります。むし歯ができやすい方、装置の違和感を心配されている方におすすめの治療です。
一方の舌側矯正(裏側矯正)装置は、いったん装置を取りつけたら患者さんは取り外しができません。しかし、自分で矯正装置を取り外して交換する手間がないため、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を使った矯正治療に比べ、短期間で正確な位置に歯を動かすことができます。
また、歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるので、見た目に矯正していることが気付かれにくいといったメリットがあります。ちなみに、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を使った矯正装置は、違和感があるほどではないですが、装着したときに歯に光沢感が出ます。
2つともメリットが若干異なるのでご自身にあった方法を検討しましょう!
症例によっては適用が難しい場合があるので、当院に相談してみるのがおすすめです。