マウスピース型矯正装置
透明で目立ちにくく、簡単に取り外しできる【マウスピース型矯正装置】
「歯並びは治したいが、矯正装置が目立つのはイヤ」
「痛くない、ソフトな矯正装置はないかしら」
「固定式の装置だと、食事の時に不便」
そうした声に応えて、近年めざましく発展してきたのが、マウスピース型矯正装置です。
透明なラミネートで製作されたマウスピース型の装置を一定の間隔で作りかえ、段階的に歯を動かします。装置が透明であるため目立ちにくく、取り外せるので食事や歯磨きが普通にでき、ストレスの少ない矯正治療ができます。またブラケットやワイヤーを使わないため、「固定式の装置をつけるのは抵抗がある」という方にお勧めです。
マウスピース型矯正装置にはさまざまな種類があります。当院では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)やマウスピース型矯正装置(アソアライナー)という治療に対応でき、症例に合わせて適切な治療をご提案します。
ワイヤーを使った矯正治療に比べると、マウスピース型矯正装置は手軽で簡単なイメージがありますが、矯正治療である以上医師の診査診断が必要であり、専門的な知識や技術が必要であることは言うまでもありません。マウスピース型矯正装置も、専門的な診断力や技術力を備えた矯正歯科医師による治療を受けていただきたいと当院では考えています。
※海外技工所で製作された矯正歯科装置は薬機法対象外のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外になる場合があります
シニア世代の矯正治療にも向くマウスピース型矯正装置
マウスピース型矯正装置は、ワイヤーでの矯正より歯にかかる力がコントロールしやすく、動揺する歯を固定できるため、50代、60代の患者さんにも安心して治療を受けていただけます。取り外して歯磨きできますので、歯石がつきにくく、むし歯や歯周病になりにくいのも大きなメリットです。
当院では、歯並びを治して趣味の歌や朗読に打ち込みたい、豊かな人生を過ごしたいという方など、多くのシニア世代の方が積極的に治療を受けられています。
症例やご要望に合わせ、ふさわしい治療方法をご提案します
マウスピース型矯正装置は、比較的軽い不正咬合の症例(歯の移動量が少ない方)や、歯を抜かずに治療が可能な方に適しています。
難しい症例になると、マウスピース型矯正装置だけでは完結できませんので、当院ではワイヤーによる矯正治療の併用もご提案します。歯根の移動を要する治療は通常のワイヤーを使った矯正治療を行い、綺麗な歯並びを完成させるための仕上げとしてマウスピース型カスタメイド矯正装置を行う方法です。また症例によっては、最初からワイヤーでの矯正や、舌側矯正(裏側矯正)をご提案することもあります。
いずれの場合も時間をかけてカウンセリングを行い、何よりも患者さんのご要望を重視して治療をご提案し、治療計画を決定します。どなたにも納得して治療を受けていただき、満足いく歯並びを手に入れていただきたいと考えていますので、遠慮なくご相談ください。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
診査診断後、独自のシミュレーションソフトを通じ、コンピュータ画面上で治療完了に至るまでの総合的な治療計画を立てます。治療計画に基づき、透明な矯正装置(アライナー)を作り、通常2週間ごとに新しい矯正装置に交換しながら、1日22時間以上装着します。
矯正装置は段階的に形が変えてあるので、その形に合わせて歯はゆっくり理想の位置まで動きます。その数は症状によって異なります。マウスピース型矯正装置は、最初の段階ですべての矯正装置を作成しますので、その後の通院は、患者さんの都合に合わせて調整できるので、忙しい方にも適した治療法です。
※薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置(アソアライナー)
マウスピース型矯正装置(アソアライナー)は、毎回型取りをしながら新しいマウスピース型矯正装置を作っていくのが特徴です。むし歯が多い方、むし歯になりやすい方など、むし歯の治療によって口腔内の状態が変わる可能性の高い方にお勧めしています。
マウスピース型矯正装置のメリット
目立ちにくい
ワイヤーやブラケットの矯正装置と異なり、透明なマウスピース型の矯正装置なのでほとんど目立ちません。装置を気にせず、自然に口を開けて笑えます。
取り外しできる
食事も歯磨きも矯正装置を外して行えますので、日常の生活とほとんど変わりません。お口の中を清潔に保ち、むし歯を防ぎます。
違和感が少ない
従来のワイヤーを使った矯正に比べて、お口の中の違和感が断然少なく、発音のしづらさや、ストレスによる口内炎の心配がほとんどありません。
マウスピース型矯正装置のデメリット
1日22時間以上、装着する必要がある
食事や歯磨き以外の時間は、ほとんど自分の意思で使用する必要があります。
適応する症例が限られる
ブラケットやワイヤーによる矯正と比べると歯を動かす能力が劣り、簡単な症例に限られます。
取り外す煩わしさがある
食事や歯磨きの度に、取り外してまた装着するのが煩わしいという方もいらっしゃいます。
顎の位置が不安定になることがある
上下の歯の間にマウスピースが介在するため、顎の位置が不安定になることがあります
医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合がある
※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は海外技工所で製作された矯正歯科装置であるため、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
未承認医療機器の使用について
●未承認医薬品等の使用・国内の承認医薬品等の有無について
(未承認医薬品等の使用)
当院で使用していますマウスピース型矯正装置(製品名:インビザライン®)は、日本国薬機法上の医療機器として認証・承認を得ていない装置であり、日本国歯科技工士法上の矯正装置にも該当しません。そのため、万が一海外カスタムメイド矯正装置使用中に違和感等ございましたら、すぐに当院までご連絡をお願いします。
装置は、日本で歯科医師・歯科技工士が製作するのではなく、海外の工場でロボットにより製作されます。カスタムメイドの矯正装置であり、既製品ではないため(市場流通性がありません)、薬機法の対象となりません。薬機法の対象外であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。その点ご了承ください。
(国内の承認医薬品等の有無)
マウスピース型矯正装置のメーカーは国内外に多数あります。インビザライン®以外に、日本国で承認を得ている矯正装置を用いた治療法が存在します。
※上記の趣旨をご承知の上、使用を希望される場合には同意書の記載が必要となります。
●入手経路について
当院が使用するマウスピース型矯正装置(製品名:インビザライン®)は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。当院はインビザライン®を用いた治療システムを、米国アライン・テクノロジー社のグループ会社である「アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社」より入手しています。
●諸外国における安全性等の情報
インビザライン®は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けていて、これまでに治療を受けた患者さんは、世界で520万人(2018年1月時点)に上りますが、重大な副作用の報告はありません。ご不明点等ございましたら一度ご相談ください。